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<苫小牧・東> 意外とブラック(!?)な本「ガリバー旅行記」
こんにちは♪
建成ホーム・工務部の <東> です。
最近読んだ本で印象に残っているものは「ガリバー旅行記」という本。
小さいころ絵本で読んだ人もいるかもしれませんが、いざ読んでみるとこれまた内容が深くて、色々と考えさせられるような物語になっております。
自己解釈もありますので、もし内容に違いがあったら申し訳ないです。
語るとしたらものすごく長くなりそうなので、大まかに感想を書きますと、人間の本質をいろんな状況や角度から描かれている内容です。
大きく分けると4つに分かれていて、1つめは「ガリバー(主人公)が小人の世界に流れ着く」お話。
2つめは「ガリバーが巨人の世界に迷い込む」お話。
3つめは「ガリバーが空飛ぶ国にたどり着く」お話。
最後に「ガリバーが馬と人間の立場を逆転したような国に置いてかれてしまう」お話になっております。
読者のとらえ方や解釈の仕方で様々な意見がありそうな印象的なシーンが数多くあり、その中で特に私にとって印象深い内容は最後の馬と人間の立場を逆にした国のお話ですね。
この国は争いを好まず、嘘という概念がなく、人間のように知性のある馬が統治していて、逆に人間から知性を取った人間のような動物が家畜のようにされている国です。
その国では、その国以外の人間が知性を持っているのに驚きながらも人間が知性を持つのに批判的な意見をもつ馬達とガリバーの対話が描かれており、その批判的な理由としては悪徳のある人間、例えば自分が優位に立つために嘘をついたり、独占したり、欲深く、決して満足の上限のない本質を持つ人間が知性を持つとろくなことにならないという見方です。
耳が痛いお話ですね。
確かにどんなことでも一定以上満足が続けば、慣れてきてそれ以上を求めて、逆に前の通りであれば不満をもつ。例えるなら昔はTVで映像を見ることにすら感動を覚えていた時代から、少しでも映りが悪いと文句を言ってしまう時代になったことを考えるとこれ以上発展した所で人間が満足する未来はないのかもしれない。
挙句の果てには発展する過程で争いでは剣から銃に代わり、戦車へと変わっていき、当時、その発明をした人は英雄なのかもしれないが、そのせいで歯止めが効かなくなってくる背景もある。
つまりその国の馬たちはちゃんとした理性をもたない人間のような動物に知性なんて与えると大変なことになると言っているようで、その意見を踏まえると本当の意味での人間の進化というのは文明の発展じゃなく、理性の方の進化なのかもしれないですね。
もちろん、全員がそういう人間ではないとは思いますけどね。
非常に面白い作品でしたが、思ったより内容はブラックな所があって、このような感じのお話が好きな人にはおススメです(笑)
本日も読んでいただきまして、ありがとうございました!
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